効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■ペロブスカイト 太陽光発電

ペロブスカイトという薄膜式の太陽光発電素材があることは知っていたが、発電効率が低いので実用化はまだ先だと思っていた。だが、この方式の発電効率がシリコン系のものに近い20%ほどにまで上がったという報道記事を見て、建物自体が発電装置になる可能性が高くなったと考えるようになっている。液体の原料を塗るだけで薄く透明に作れるから、多少の凹凸がある壁面や屋根に設置でき、重量が小さいから施工にも時間がかからない。もしこれに断熱効果があるとすれば、建物のエネルギー効率を大きく上げることもできる。

スタンフォード大学のチームは製造法の革新で、1キロワット時あたり2円前後と最も安い再生エネの一つになるとみているとのこと。ペロブスカイト型太陽電池を09年に発明したのは桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授で、ノーベル賞候補にも挙がっている。日本の技術だが、その実用化については海外の勢いが大きく勝っているというから、日本もここでひと踏ん張りしなくてはなるまい。この薄膜式の物は、衣服の表面にも接着できるから、ポータブル電池ともなる。衣服などは夜でも明るいいまの社会にあっては、常時発電することになる。これと蓄電池を組み合わせれば、スマートフォンなどの電源にもぴったりのものとなる。

残る課題は耐久性だ。調べて見たが、これに触れた情報には出会わなかった。膜自体を太陽光に曝してどの位の時間発電効率を維持できるかと、折曲げの回数が多いところに設置されたときに、電流が流れなくなることはないのだろうか。中でも重要なのは、外気に曝される建物の壁面に取り付けるときに、汚染物質の付着、温度・湿度変化、などにどれほど耐えられるかが明確になれば、急速な普及が進み、都会自体が大きな電源となる可能性もある。

 

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