中東諸国には石油は豊富にあるが、水源がない国が多い。そのため、紛争が水源のある地域を巡って起こることも多い。
この課題解決にUAEが空気から水を造る実験を開始したと報じられている。これは太陽光発電の価格が下がったことが大きく影響しているが、日射は強い同国で、水に含まれる僅かな水分を冷却凝縮させて集め、それに微量の化学成分を加えて水を造るという方法だ。アブダビの近くに出来る空港の近くに建設中のエコシティーの一部に建設される。20基のユニットが始動すると、摂氏26度、湿度60%での環境で、1日に6,700リットルの水を造ることが出来る。設備はアメリカで開発されたもので10月に設置工事が終わる。
ここで作られる水はほぼ純水だから、そのまま飲用に使うことは出来ない。若干のミネラル分を添加してやらないと、この水が人間の持つミネラルを吸収するために病気の要因となるからだ。以前燃料電池の実証試験をしているときに、その設備から出る水が純水だと聞き、係の人に呑んでみても良いかと尋ねたら、下痢や腹痛を原因になるから絶対に飲んではいけないと言われたことを思い出した。それと同じことだろう。
これを報じる記事によると、清潔な水の入手に悩む人は世界の220万人いるという。UAEも地下水に頼ってきたのだが、それが枯渇し始めている。これまでは、塩分を除去した海水から水を得てきたが、殆どの人が輸入された瓶詰めの水を飲んでいるらしい。
今回開発設置される設備は、ある程度の湿分のある空気が必要だが、幸いUREには湿度の高い地域が多いようだ。水の一部は灌漑用にも使われるとのことだ。世界の水問題に悩む国や人々への福音になれば良いのだが。
家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作り
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