効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■コロナウイルスの拡大と地球温暖化との関係

 新型コロナウイルスの感染拡大により、世界の経済活動が大きな停滞をしている。中国が感染を食い止めたとされるが、これで中国の経済活動が急回復するとは言えない。経済のグローバル化がそれを阻む形になる。だが、この状況が続けばエネルギー消費が急減し、それに伴って温暖化ガスであるCO2の排出量が減少し、大気中のCO2の濃度も下がるように思っていた。ところが、米国のエネルギー情報事業のBloombergが、今回の経済活動の低迷が長引いても、大気中のCO2濃度はあまり下がらないと予測している。経済活動からの排出量は過去に見られないほどの低落になることは確かだが、排出されたCO2が全て大気中に残るのではなく、可成りの部分が樹木に吸収され、海水に溶け込んでいくからだ。

 BloombergNEFによれば、英国の電力需要は通常より17%、イタリアでは23%、ニューヨーク市では15%下がり、米国北東部の大気汚染度は30%低くなっている。米国エネルギー情報局は、自動車、火力発電所などからの排出ガス量はこれまで見られなかった7.5%の低下となると想定している。しかし、これがそのまま大気中のCO2濃度の引き下げに直接貢献するのではないと考えられている。これまでであれば、排出されたCO2の30%は地表の樹木などのエコシステムで吸収され、25%は海水に吸収される。この吸収量も年毎の気候条件で変化するが、いま憂慮されているのが、熱帯雨林が損傷しているために、そこでの吸収量が低減していることのようだ。

 ともかく、大気中のCO2濃度の変化を予測するのは難しいようだ。今の経済状況が地球温暖化を多少でも阻止してくれると思うのは大きな間違いだと言うことだ。

 

 

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