効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

*温暖化ガス観測衛星、いぶき2号打ち上げ成功

宇宙航空研究開発機構JAXA)と三菱重工業は29日、温暖化ガス観測衛星「いぶき2号」を載せた主力ロケット「H2A」40号機の打ち上げに成功した。いぶき2号は2009年に打ち上げた温暖化ガス観測衛星「いぶき」の後継機。JAXA環境省、国立環境研究所が共同で開発し、三菱電機が製造した。衛星の開発費は215億円。種子島宇宙センター(鹿児島県)から午後1時すぎに発射し、所定の軌道に乗せたが、海外から3基目の受注となるアラブ首長国連邦UAE)ドバイ政府宇宙機関の地球観測衛星「ハリーファサット」も分離した。他国から受注した衛星も放出したのは大きな国際貢献であり、一つの事業の成功だったとも言える。H2Aの打ち上げ成功は34回連続。成功率は97%を超え、信頼性が高いと世界が認める95%を上回るということだ。これに続いて日本の民間事業が行っているロケットビジネスも成功してほしいものだ。

二酸化炭素(CO2)やメタンを測るセンサーを備え、温暖化ガスの排出を宇宙から監視するということだが、その方式は、地表から反射する太陽光を観測し、温暖化ガスの種類や濃度で吸収される光の波長や量が変わる現象から温暖化ガスの排出をとらえるというもので、テレビ報道では、いわばピンポイントで地球温暖化ガスの濃度を知ることができるという。雲がかかっている場所は、地球から反射する赤外線が把握できないために、その部分を避けるような制御もなされ、濃度測定の精度が高まったそうだ。微小粒子状物質PM2.5)などの大気中濃度も解析でき、大気汚染の監視にも使えるというから、地球大気に関わる多種類のデータを入手することができる。濃度の高いところが分かれば、それがどこから排出されているかも分かり、人間の活動がどのように関与しているかも判別できるだろう。各国の恥部を暴くこともあるかも知れないので、データの公表にはいろいろ留意する必要があるかも知れない。