効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

日産自動車のリコール

日産自動車が、完成車検査を無資格の作業員が行っていたことから、約120万台のリコールをすると発表されている。日産の国内6工場で新車が公道を走れるようにするための「完成検査」に資格を持たない従業員が携わっていた問題は、国土交通省の立ち入り調査で発覚したもので、日産は9月29日に検査のやり直しが必要な車両について顧客への引き渡しを停止していた。この対応にここまでやらなくてはならないのかという感じもしないではない。その資格というのは国がテストして与えるものではなく、国の制度として、社内の講習を受けたものが検査員となり、工場ではバッジをつけているそうだ。だが、完成車の検査には所定のルールがあって、かつ、かなり自動計測器によって行われるはずで、その工程を省いたりするとすぐ分かるようになっているのが現在の製造工程だと思う。資格者と無資格者との技量に左右される部分が幾つもあるのだろうか。いつ設定されたものかが分からないが、国の制度になっているのだから無資格者で良いとは言わないが、現時点でそれに起因した事故などは起こっていないのだから、国交省からの厳重注意、それへの謝罪程度で十分ではなかったのか。そして、無資格者の検査した車にはどのような問題が起きる可能性が高いかなどについて明らかにする必要はあるだろうが、日産がリコールまでの対応にせざるをえなかった理由が何か隠されているとすれば、その方が問題のように感じている。