効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

春日大社

天気も落ち着いてきた今日、ワイフと一緒に春日大社へ足を運んだ。20年に一度の式年造替の行事の一つとして、まだ神様がお移りになっていない本殿境内に入って、白砂をお庭に撒くというものがあり、修理が終わった国宝の本殿を拝ませて貰ったのだ。行きの参道には外国からの観光客も多く、また、小中学校からの学生の群れも多かった。志を献じて普通なら絶対に足を踏み入れることができないところに入れて貰ったのだが、小さな袋に入れて準備されていた白砂を神殿の前にある小さな庭に置くという、もう二度と体験できないことを果たすことができた。古い柱も朱を塗ると汚れも見えなくなるが、屋根を支える柱の部分は朱が塗られていないので、素材がそのまま見ることが出来た。素晴らしい大木が大きな汚れもなく取り付けられていたのに感動させられた。命の再生と言ってもよいだろう。
本殿にずらっと取り付けられた灯明籠の中には、徳川綱吉が寄贈したものなどもあり、驚かされた。また、古事記を再読する必要もあるとワイフが言ったように、歴史の重みをひしひしと感じる時間だった。本殿へ入るときに頂いたのが六十年次式年造替と書かれた首にかける細長い帯。返納するものかと思ったら、お持ち帰りくださいとのこと。良い記念になるものを頂戴した。通路の柱を見ていて気づいたのだが、柱とそれを支える梁の接続部が木の楔になっていて、打ち込み方に少しずつ差があるのも、古くからの技術をすぐ近くで見せて貰った気分になった。時間的に宝物殿には寄れなかったので、近くまたお参りに行くことになるだろう。