効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

三菱自動車問題と国の責任

三菱自動車が自社製品の燃費を実際より良く表示していた問題は、少し前に起こったフォルクスワーゲンの問題とは少し異なっているような気がする。後者の問題は、米国の当局が燃費の実証をするテスト走行の時にだけ作動するプログラムを準備して偽装していたことから起こったのだが、三菱については、国は三菱から出された数字をそのまま使ったことから起きているようだ。三菱の行為に情状酌量の余地はないが、国が自ら実際に走らせるテストをしないで、メーカーが示した数字を基準として認証していたことに問題はないのだろうか。企業を信頼していたと言えばそうかもしれないが、このような場合には常に企業性悪論に立って物事を判断すべきだろう。今回のことで三菱は日産に吸収されるようだが、自動車業界に大きな変化が起きると予想される。同時に国の燃費の実測試験も、実商品を使った抜き取り試験も導入すべきではないだろうか。