会談がどのように進められるか、日本中が少なからず気にしいたのが嘘みたいな結果になった。しかし、具体的な形で表明されたのは、日本の安全保障を米国がしっかりバックアップするということだけではないか。輸出入についても為替の問題にしろ、ほとんど討議されていない。いわんや地球環境の問題などはどこかへ行ってしまっている。だが、トランプのこれからの姿勢は、守ってやるのだから（防衛費負担は言わずに）輸出入で譲歩し、国際収支改善に協力して然るべきだということではないか。この関連で言えば、LNGを米国から日本が輸入するのを促進すれば、米国の雇用も増大し、国際収支も改善できることになる。日本からの自動車輸出だけに限定して交渉するのは日本としては避けなければなるまい。また、自動車の安全規格や排気ガス、燃費規制にも米国が口出しするとすれば、日本政府としては日本国民のためだという強い姿勢で臨んでほしいと思う。
