効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

水流型マイクロ水力発電機

水力発電機というと、落差のあるところに設置されるというのが常識的な理解だろう。しかし、流れがあれば出力は相対的に小さいが発電する方式がある。水流型というものだ。古河電気工業グループのKANZACC)は、マイクロ水力発電機事業に参入しようとしており、26日、水流型マイクロ水力発電機のプロトタイプ「ENEFALL―DAN(エネフォール・ダン)5215」が完成したと発表した。出力は0.5キロワット。プロトタイプの全長は約1.6メートル、重量は85キログラム。外装はスチール製とし、直線的で「砲弾のような」(KANZACC)形状とした。ゴミ詰まりがしづらく、維持コストを削減できるという。内部には羽根と発電機を配置しており、羽根は樹脂製で、3Dプリンターによって製作したというのも興味を惹かれた。基本的な構造は維持しながら、本体の直径など、設置場所などに合わせてカスタマイズし提供する形を取るという。トータルコストは、落差を利用した発電と比較し、半分以下となる見込みだというから、案外普及するかもしれない。流れを利用するものには、海の潮流を受けて発電する物もある。だが、これまでのものは、タービンそのものを設置した形だったが、砲弾型であれば設置条件は緩和されるだろう。応用範囲は広いだろうと思う。何しろ流れのあるところに放り込めば良いのだから。今後が楽しみだ。