午前遅くに家を出て上京。明日から開催される燃料電池シンポジウムに出席するためだ。新幹線の中は涼しかったが、外を歩くと猛烈に暑く、一応ジャケットを着ていたのを脱いで手に持たないと耐えられなかった。東京駅でオランダから来たコージェネやスマートハウスなどを調査しているリサーチャーと2時間近く意見交換をしたが、彼のビジネスである日本の企業からリサーチを受注するのが想定したほど進展はしていないようだ。興味を示す企業は多いが、なかなか意思決定してくれないということらしい。話の中で、彼はよく韓国、中国へ行くらしいが、両方の国ともビジネスを始めるのに乾杯の交換で酒の飲み合いをしなければならないのに参っているらしい。また、日本のビジネスマンに比べて態度が極めて傲慢だと言い、日本の穏やかで攻撃的でないビジネスマナーは素晴らしいと言っていたのに興味をひかれた。以前現役の頃中国からのミッションを受け入れた時に、乾杯を全部受けたら、お客さんを送り出したところまでは覚えていたが、どのように家に帰ったか全く記憶が無くなっていたということを思い出した。彼のいう飲み合いの意味がよく分かった。彼はがっしりした人で、酒は弱いわけではないらしいが、乾杯合戦には閉口だとぼやいていた。
