効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

スマートメーターにIPアドレス

現在日本全体で設置されようとしているスマートメーターに、インターネットで広く使われているIPアドレスが使われると知って驚いている。電力供給会社と各需要家に設置されたスマートメーターとの間で双方向通信が行われ、頻繁にデータをやりとりする。そのためには、一つ一つのスマートメーターは個別に認識されなければならない。ということは、何らかのアドレスが付けられるのだが、東電が決めた方針ではIPアドレスが使用されるらしい。世界的には情報漏洩やサイバーアタックを防止するために非公開の通信方式を使うものが多いと理解しているが、日本の標準方式ではコストを下げる目的からIPアドレスが使われるようになったという。個人情報が簡単に盗まれたり、例えば電気の消費パターンを盗み見てそれに見合った電気器具の売り込みに使われる可能性は、非公開のアドレスを使うよりも高くなるだろう。問題が起きてから対応するのはコストがかかる。当初コストを下げるために安易な方法を採用して痛い目に遭っているのが東京電力なのに、同じ過ちを繰り返すことになるのではないかと心配している。