効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■シャワーヘッドの水量

水が豊富に手に入る日本では、風呂の水量を気にすることはあっても、シャワーの水量を絞ることを意識することは余りないだろう。だが、常に水不足に悩むカリフォルニア州では、シャワーヘッドの通過量に上限を設け、一分の流量が最大1.8ガロン(約7リットル)となっている。それに対しテキサス州では、EPA環境保護局)が設定した上限である2.5ガロンのシャワーヘッドが使われている。

このところ米国では干魃に襲われている州が増え、カリフォルニアに倣ってシャワーの上限通過量を引き下げようとする方向に向かっている。2019年にはハワイとワシントン州(DCではない)1.8ガロンにし、マサチューセッツ州では昨年に2ガロン、ユタ州などでも同様のシャワーヘッド水量の規制をかけるようになっている。

ドイツに本社がある浴室関連の企業Schiltach社が、シャワーノズルの流量制御技術を開発している。同社によると、その技術はロケット技術に匹敵する理論を応用したものだという。水が通過するノズルの口径を調整し、空気の混入率も同時に調整して水圧を変化させるようになっている。シャワーを使う人は、シャンプーをするときにシャワーを止めることが多いが、同社の開発したものは、ノズルをシャンプー用に調整出来るようになっていて、1.5ガロンを僅か0.5ガロンに絞ることが出来る。流量が減ると、シャワーの効果が落ちると受け止められるのが普通だが、ノズルのデザインを工夫することで、0.5ガロンでもシャワーを浴びるのと同じ感じで頭を洗うことが出来るらしい。

米国で水の無駄遣いを止めようとする活動はカリフォルニア州で1970年代に始まったものだが、同州は連邦政府に強く働きかけて、蛇口の太さ、シャワーやトイレ(大小)の流量に全米規制がかかるようになったそうだ。とはいえ、連邦規制が現実化するのには20年を要している。その後米国での人口当たりの水消費量は急激に下がっている。カリフォルニアでは1990年には231ガロン/日だったものが、今では91ガロンに下がっている。一方アイダホ州では2015年でも184ガロンと、大きな差が出ている。効率の良いシャワーヘッドが開発されても、既築の家では取り換えるインセンティブがないのが大きな課題のようだ。

日本のシャワーヘッド規格はどのようになっているのだろうか。

(米国については、Bloomberg Green のEメール記事(9月25日)を要約。)

 

 

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