効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

E Sourceフォーラム2日目

今朝のオープニングセッションは、500人の会合というだけあって一杯。E Sourceの事業内容の紹介もあったが、電力事業各社が取り組むエネルギー需要削減プログラムの紹介が面白かった。州レベルでは有効なエネルギー消費の削減策を顧客に提案して参加して貰うことによって、この位需要を抑制するということを約束しなくてはならないのだから、日本のエネルギー事業者とはかなり環境が違う。
引き続いてあった幾つかの併行会合では、スマートグリッドの会合に出たが、当初のバラ色の計画とは異なり、その実施にはいろいろな現場の問題があるようだ。特に、消費者がスマートメーターを疑いの目で見るケースもあって、これからの進展が必ずしも当初考えられたほど円滑にいくとはいえないようだ。特に、需要家のプライバシーの問題と、スマートメーターによって得られるエネルギー消費データが何に使われるかが心配されている。連邦政府も対応を考えてはいるが、現在のインターネットに見られる情報の漏洩が起こらないとも限らないのだから、消費者も、消費者団体も地方政府の監督機関も、消極的な態度を示すようになっている。スマートメーターの設置速度は鈍るかもしれない。だが、いずれは全需要家に取り付けられるのは間違いないというのがこちらでの専門家の見解である。これは欧州の動向とも関連があるかもしれない。日本に帰ったらスマートグリッドのイメージを少し変えて話ししなければならないだろう。