効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

国会議事堂の貧しい情報システム

若林参議院議員が、隣の青木議員にある投票ボタンを押したことで強い批判を受け、議員を辞職するに至った。この行為自体を弁護するつもりはないが、もし何かにつまずいてしまって身体を支えようとしたときにボタンを誤って押したとすればどうなのだろうか。国の最高議決機関である国会の投票システムがこれほどいい加減であると知って呆然とした。
これから投票に入りますと議長が宣言したときに投票システムのスイッチが入るのかもしれないが、特定の議員が押したかどうかの確認はしていないのだろうか。議員カードを挿入しなければボタンが働かないようになっていれば、今回のようなことは起こりえなかった。このボタン投票システムはいつ設置されたのだろうか。その後セキュリティーを考えたシステムは導入されていないのだろうか。
国会議員がテレビニュースに写るとき、首からIDカードをぶら下げているのを見たことがない。最近では中小企業でも出入りにIDカードがなければ訪問しても出入りできなくなっている。国会を出入りする議員の確認は衛視がやっているのだろうか。いま議員が議事堂に来ているかどうかの確認は自動的にできるようになっているのかいないのか。知りたいところではある。IDカードがあればあったでその悪用も考えられる。それこそ指紋認識、顔の認識など、国会へ行けば最高の情報技術が応用されていると知ることができるくらいのことを考えても良いのではないか。誰でも押せる投票ボタンが国会議員の席になければ、長老格の若林議員が職を棒に振って、魔が差したとしか言いようがないなどと釈明することも起こりえなかった。