効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

電気のコンセントにエネルギー消費情報

これまでも、電気のコンセントと電気機器の間に接続して、電気の消費量や電気料金などを表示してくれるモニター的な機器は商品化されている。これをさらに推し進めたシステムを、筑波大の中内 靖準教授らが開発したと日経新聞が報じている。家電の消費電力を計測できる電源コンセントと、家電に取り付けたセンサーで無駄な電力消費を把握するというもの。そして、不要な待機電力を自動で切断したり、光の点滅や音声で効率的なエネルギー利用法を知らせたりするという。民間企業と組んで商品化を目指している。インテリジェントタップと名付けられている。
コンセントは約60センチ角の箱形で簡単な情報処理機能を持つ。家電側に取り付けるセンサーは、温度や明るさ、振動などを測る能力があり、冷蔵庫やテレビなどに貼り付ける。コンセントの電力消費量とセンサーの情報をパソコンへ無線で送り、使用状況や人が在宅しているかどうかを把握する、とある。電力使用量や無駄な箇所などをパソコンに表示するだけでなく、分析データを基に、人がいない時間帯などはコンセントをリモコン制御し、待機電力を自動でカット。人がいる時間帯はセンサーの付いたランプやマイクで過剰に使っている電力を光や音で警告する。実証実験では家庭内の光熱費を年間で1万円以上減らせると試算しているようだ。
少し分からないのがパソコン内のソフトがどこまで柔軟に、簡単に初期設定ができるか、そして、各センサーの電力は電池で供給されているのかどうか、電波が第三者にまで届くことはないのか、暗号化されているか、ということだ。泥棒にも情報が流れては困るだろう。
使い方によっては面白い商品になるかもしれない。