効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

燃料電池車水素供給システム規格

燃料電池で走る自動車は、電気自動車と並んで燃費が優れた次世代の環境に優しい自動車として開発が進められ、商品化が期待されている。だが、この燃料電池車が広く走り回れるようになるためには、燃料である水素を供給するステーションが全国に配置されなければ、電気自動車と同様に燃料切れを心配しなければならない。電気自動車の場合には、自宅で充電できるのに対し、水素燃料は、それ専用のステーションへ行かなければならない。世界的に水素ステーションの数を増やそうとはされているが、まだ前途遼遠というところのようだ。世界的な普及につなげるためには、燃料を補給するための接続部品の規格が統一されなければならない。そうでないと、系列が同じところでないと充填できないことになるからだ。これまで日本国内だけでもこの統一が必ずしもできていなかったと聞いているが、トヨタ自動車や独ダイムラー、米ゼネラル・モーターズ(GM)など世界の自動車大手11社が次世代エコカーの本命とされる燃料電池自動車への水素供給システムの規格を統一する。貯蔵タンクから車両に水素を注入するためのコネクターの仕様を各社共通とすることで大筋合意したと報じられている。日本では、大都市圏の高速道路沿いを中心に現在の6倍以上の100カ所に増やす方針だという。
ここで気になるのは、これからの自動車市場を牛耳る可能性のある中国からの参加がないようえあることだ。中国も燃料電池車の開発には力を入れている。いままで世界で検討されてきたと少しずつ異なったデザインのものを使っている。これしか使わないということになれば、市場の拡大が期待されているだけに、その横車を受け入れなければならないかも知れない。中国メーカーがこの統一規格作成のプロジェクトに参画することを期待している。