効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

昨日から電気自動車が出荷された

三菱自動車のiMiEVと富士重工プラグインステラ、ともに軽自動車の車体を基本にした電気自動車が出荷を開始した。ともに蓄電容量が大きい高性能リチウムイオン電池を搭載している。iMiEVは49台出荷されたが、4人乗りで一回の充電で連続160キロメートルの走行ができる。プラグインステラは充電一回当たり90キロメートル走れるが、今年度で法人向けに170台納入する計画。今回の納入先は電力会社や日本郵政グループ、神奈川県庁などで一般ユーザーへの販売は来年になりそうだ。値段から見て、国の補助金を使っても300万円以上するから個人ではまだまだ簡単に買える代物ではない。電力会社は夜間電力で充電すれば安いですよということを実績としてデモンストレーションできるから、車の価格の高さも広報費と見れば安いものだろう。日本郵政が購入したのは国が株主だから政策的配慮だろう。ともに業務用で長距離を走るものではないし、限られた地域を走るはずだ。充電拠点も確保しやすいだろう。
ともかく公道を走るのを見かけるようになるのだ。あまりけちを付けずにここまで来たことを喜びたい。来年には日産自動車が販売を始めるはず。まだどのような車かも価格も分からないが、グローバルな市場に向けた商品にするべく、欧米にも蓄電池の製造工場を建設して、電気自動車の生産も日本以外でも行う計画になっている。日産のゴーン社長はこれまでとかけ離れた価格にはしないと言ったそうだから、これも楽しみだ。これから急速充電のできる場所がどれだけ普及するかだが、設備自体の価格はそれほど高いものではないようだから、いろいろな業種がサービスの一環として設置するかもしれない。ただ、それが利用されるほど電気自動車が走るかどうか、来年以降にならないと分からないから、本格設置も来年以降だろう。
これで充電した場合の料金はどうなるのだろう。電気の販売は電気事業者しかできないはずだから、最初は無料で使って貰うことになるかもしれない。