ホンダは2018年に米国で発売する新型プラグインハイブリッド車（ＰＨＶ）について、電気だけで走る距離を現在の３倍以上に延ばすということだ。米国では市場規模が大きいカリフォルニア州が同年に「ＺＥＶ（無公害車）規制」を強化するなど、環境規制が厳しくなるのに対応しようとするもの。ＰＨＶは家庭で充電でき、一定の距離をガソリンを使わずにバッテリーだけで走ることができる。ホンダが18年に発売する予定の新型のＰＨＶは米環境保護局（ＥＰＡ）のテストモードで、電気だけで走る距離を39マイル（約63キロメートル）程度にする計画を立てている。電気だけで高速道路も走行できるようにするといことだから、高速道路を使わないとすぐ近くの街へもいけないカリフォルニアでの使い勝手は非常に大きくなるだろう。新型ＰＨＶは日本市場への投入も検討している。国土交通省が定める基準での現行アコードのＰＨＶ仕様の電気走行は37.6キロメートルだが、新型ＰＨＶは110キロメートルを超えるとみられる。高速道路でも充電ができればさらに走りやすくなるだろう。ホンダはまた、独自に開発したビジネス向け小型の旅客機の一号機が納入したというニュースも出ている。陸に空にホンダが先手を撃つ事業を進めているという印象が強い。
