効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

大阪ガス・エネルギー環境フェアー

22日午前にインテックス大阪で開催された大阪ガス・エネルギー環境フェアーを訪問した。ご一緒したのは、大規模な養豚事業会社の社長さんと、糞尿ガス化技術の専門家の先生だった。大規模な養豚場から出てくる糞尿は膨大な量になる。それをそのまま排出すると大きな環境問題となるから、それをメタン発酵させてガス化し、燃料として有効利用するのだが、新たな方策を考える参考にするためだった。メタンガスを使って発電するにしても、都市ガスと違って熱量も少し低く、また、その値も変動するから、それに対応できるエンジンでなければならない。このようなバイオガス利用ができるエンジンの実物をまず見ることが一つの目的。そして、もう一つ、発酵メタンガスを圧縮して、天然ガス自動車と同じように自社トラックの燃料に使うことを考えている。その為に必要なコンプレッサーがどのようなもので、それを設置するためにクリアーしなければならない規制などの条件を具体的に知ることも目的だった。
バイオガスを利用できるガスエンジンは発電規模が25キロワット。いままで資料でしか知らなかったものを現物で間近に見ると迫力が違う。発生するガス量から見ると、これを何台か連動させなくてはならない。そしてエンジンからの排熱をメタン発酵槽の加温や、豚舎の暖房などに利用してエネルギー効率を上げなくてはならない。暖房にもいろいろな方式があるために、床暖房も含めて検討する方向が出てきた。発電量と排熱の量のバランスもよく考えないと排熱が十分に利用できないことになる。
豚が病気に感染しないように、外から入ってきて豚と接触する可能性がある車などを徹底して消毒しなければならない。その方法として発酵メタンガスを熱源に使って乾燥消毒する方法を試みることを社長さんは考えておられる。欧米では行われているそうだが、日本ではまだ実例がないそうだ。実行に移すためにはかなりのテストをしなければならないだろう。