効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

国産航空機

三菱重工が燃料効率の良い座席数70〜90席の中型旅客機製作実現に踏み切ったようだ。国の資本も入るし、トヨタも参画すると報道されている。日本は敗戦後航空機技術を捨てさせられたが、何とかYS11と呼ばれたターボプロップ旅客機に国産技術を集約して完成させた。しかし、技術は評価されたが営業が十分に行かず、結局赤字を解消できず製造中止に追い込まれた。その二の舞にならないようにしなければならないが、国外からの発注も出たようで、成功してほしいものだ。この新型機は効率が非常に高いプラットアンドホイットニー(P&W)社製のジェットエンジンを採用している。機体の技術はすでにボーイングなどの胴体や主翼部分に使われているから、細かいところまで配慮を行き届かせる日本の真髄を示してくれるだろう。平成24年就航を目指すそうだが、遅れが出ないように願っている。
その他に、ホンダがビジネスジェットを完成させ、好調な受注状況だそうだ。この設計は、飛行機設計の常識を覆して、主翼の上部にジェットエンジンを載せている。本来主翼の上にエンジンを載せれば、胴体部分にスペースを作りやすいので試みられたこともあったが、流体の抵抗が大きくて実現できなかったのを、細かい風洞実験で一点だけ効率が非常に良いポイントを見つけたのだそうだ。これはホンダイズムの塊みたいなもので同規模の従来機に比べて3〜40%効率が良くなるそうだ。最大8人乗りとのこと。ユニークな飛行機だ。その写真をウエブから拝借。これはまず成功間違いなしだと思う。