効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

航空機用燃料の消費削減

どんなことでも、30%の効率向上ができたとすると、その結果削減できるものの量の如何を問わず素晴らしいことだ。ところが、川崎重工業は航空機エンジン世界大手の英ロールス・ロイスと新型エンジンを開発し、大型プロペラの採用などエンジンの構造を大きく見直し燃費性能を3割改善するということだから、削減できる航空機用燃料の量も大きなものとなる。環境負荷も目に見えて引き下げてくれるはずだ。小型機であれば最大航続距離が現在6000キロメートル超だが、新エンジンを搭載すれば8000キロ以上になるということだ。17年に地上で実証試験を始め、19年に試作機で試験飛行をする方針だと報じられ、航空機では半世紀以上ぶりの大きな技術革新となるそうだ。このような技術開発の余地がまだ一杯あるのだなと感じている。新エンジンは「オープンローター」と呼ばれ、機体の後部に搭載する。燃料を燃やしガスを噴射するだけでなく、大型プロペラも回転させて推進力を高め燃費を改善させている。ホンダのビジネスジェットがエンジンを翼の上に取り付けるという誰もが驚いた設計で効率を上げたが、過去にとらわれない技術開発姿勢がそこにはある。この新型エンジンが実稼動を始めれば、航空運輸事業に新しいビジネスモデルが生まれるだろう。