効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

太陽光発電と地域のエネルギーバランス

これまで太陽のあたる所には、太陽光のエネルギーが蓄積されていた。だが、そこに太陽光発電パネルが設置されると、通常の日陰が出来るだけでなく、太陽光のエネルギーが電力に変換され、系統を経由して遠方の地域に移動することになる。ということは、本来そこの土地建物に蓄積されていたはずのエネルギーが大幅に減少することになる。これがその地域の環境に何らかの影響を与えるのではないかと最近考えるようになった。 天候によって地域に降り注ぐ太陽光のエネルギーは変化するかもしれないが、太陽光の粒子があたることによって何らかの影響をその地域に与えているはずで、陰が出来たとしてもその粒子の持つエネルギーが遠い地域に移動することはない。例えば、停まっていたトラックが移動すれば、その地面に降る粒子の量は変わるとはいえ、トラックなどが持ち去る太陽光エネルギーの量は少ないはず。だが、太陽光発電が普及すると、本来蓄積されるはずのエネルギーが遠方に移動することになり、その土地のある地域に育つ草木や微生物の環境が大きく変わることになるのではないだろうか。その変化が固定されるのだから,長期的に見たその地域の気候条件にも影響が出るだろう。 そのような研究をしている人は居るのだろうか。 家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作りアクセサリーのご紹介。 https://minne.com/@plusme https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form

新形式の浮体式洋上風力発電

陸上であれ洋上であれ、風力発電設備は、太い柱の頂上に回転翼が3枚ほどあって、その柱は出来るだけ寄れないように設計されているのがこれまでだった。だが、この程報じられているのは,柱そのものが風で揺れる構造で、その揺れの幅に従って風車の位置が変わるようになっていて、全くの新形式のもののようだ。発電効率は若干低いかもしれないが,海底の位置が深くても、ロープで接続固定さえ出来れば良いようで、これからの洋上風力発電の概念を大きく変えるものになる。 この新型浮体式余剰風力発電設備が、まもなくノルウェーの海岸に浮かぶことになりそうだ。首都オスロを拠点とする新興企業「World Wide Wind(WWW)」が開発した革新的な風力タービンは、どこか洋上に突き出るアンテナを思わせる。今年5月に「Netexplo 2023 Global Innovation Award」を受賞した新型風力タービンだが、今度はノルウェー南西の海に設置するゴーサインが出されたという。 開発された新型浮体式洋上風力タービンのプロトタイプは、長さ19mのマストに、鋭く尖った3本ブレードが2組取り付けられており、どこか海上のアンテナを思わせる。発電タービン自体は、マストの根元にあり、海の中に沈んでいる。2組のブレードは風を受けるとそれぞれ逆方向に回転し、マストとその内部のシャフトを回転させる。するとそこに接続されたタービンもまた回転し、電気を作り出す。浮体式という名称からもわかる通り、このシステムは全体が海面に対して傾くように浮いている。 もちろんそれだけでは流れていってしまうので、ケーブルで海底につながれる。海底に直接固定するわけではないので、波に合わせてゆらゆらと揺れ動く。この方式の優れたところは、これまでの固定式のものでは設置できなかった深い海でも使えるところだ。また野生生物への影響が小さく、風力発電の均等化発電原価(発電量あたりのコスト)を大幅に下げられる可能性もあるという。 自分も、傾いても発電出来る洋上風力発電設備ができないか、考えて見たこともあるだけに、嬉しく思っている。 https://karapaia.com/archives/52327015.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=facebook&fbclid=IwAR316dh5rPoKYRbACjktmMp1cBcvAqTjwa1W8R6DND1nUZiYxV8oCdMult0 家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作りアクセサリーのご紹介。 https://minne.com/@plusme https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form

■古着の再生利用

古着の定義は難しいが,穴が空いたりペイントが付着したりすると、服としては使いにくくなる。これをゴミとして捨てるのもありだが、できれば再生利用することが望ましい。 報道によると、ニッケは2025年3月までに古着のリサイクル繊維を増産する。グループ会社で不織布製造を手掛けるフジコー(兵庫県伊丹市)に数億円投じてリサイクル処理を効率化する新設備を導入し、生産量を年間約3600トンと現行の10倍に引き上げる。社会的な環境意識の高まりから古着の回収量は今後増えるとみてリサイクル処理能力を拡大する。 確かに社会意識が変わりつつあることは確かだから、この種の事業の採算性も出るようになるだろう。フジコーがこれまで再生量を増加しにくくなった理由の一つに、古着のボタンなどの取り外しに人手がかかるということがあったものを、新設備を導入手この作業が出来るようになった。はこれまで4~5人の作業員がハサミで切り取っていた異物除去の工程を自動化する。裁断された古着から遠心分離などを使って繊維に比べて比重の重いボタンやジッパーを取り除く。装置を稼働すれば24時間リサイクル処理が可能になる。 増産するのは家庭などから回収された古着を綿状に再原料化した反毛繊維。フェルト状に成形すると吸音性や遮音性などの特徴を持たせることができるため、主に自動車の資材として道路から伝わる振動を軽減するためのシートなどに使われる。ニッケは反毛繊維の増産に当たり新規の用途開拓も進めている。反毛繊維は押し固めることで木材のような堅さに加工、成形することもできるため家具などに活用できる可能性を検討している。学生服の古着で勉強机にすることも考えられる。 家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作りアクセサリーのご紹介。 https://minne.com/@plusme https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form

新形式の風力発電登場

大型の風力発電は、高いポールの上に大きな翼を着けたタービンが回転するのがこれまでだったが、上ではなく横に拡がる風力発電システムが開発されたそうだ。Airloomというスタートアップがデザインしたものだが、米国のワイオミング州に建設されている。高さ82フィート(約25メートル)のタワーに円形の軌道が設置され、、33フィート(約10メートル)の長さの翼が幾つか垂直に取り付けられた円形のトラックを走行するようになっている。 風が吹くとこの翼が回転子ながらトラックに沿って走るようになっている。回転して発電しながら走行するという形式だ。従来方式に比べて部品の数も少なくなり、出力は増えるというから、広い土地があれば設置できる。コストは従来方式の10分の一になるとのことだ。設置も背の高いクレーンも必要がない。広い畑に設置すれば,農業との協業ができる。送電系統までの距離も短くなるため、送電設備コストも小さくなる。周辺の景観との整合もとりやすく、遠方から見えないようにもできる。鳥がぶつかることも殆どない。 Airloom社は、この方式の風力発電設備について、2025年にパイロットプラントを設置し、26年か27年には商用プラントを設置する計画にしている。 家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作りアクセサリーのご紹介。 https://minne.com/@plusme https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form

米国洋上風力「崩壊」

書くのを止めたと宣言したのに、また書きたくなった。時々の日記になります。

米国の洋上風力発電で損失が相次いでいると報じられている。機材、輸送コストの急上昇が原因。BP幹部は、米国の洋上風力業界が「崩壊している」と発言しているようだ。撤退を決めたのは北東部ニュージャージー州沖合の2つのプロジェクト。合計出力220万キロワットで、100万世帯に供給できる規模だとのこと。

日本には洋上風力しか再エネの拡大余地はないのだが、当分拡充はできないかもしれない。

■蓄電池か水素か

電力需要が少ないときにも発電することが多い太陽光や風力発電の余剰電力を、蓄電池に貯めておいて後で需要が高くなったときに放電させるというのは極めて論理的で適切な方法のように見えるが、この規模が大きくなると、その素材の消費量も増えて環境破壊に繋がる可能性もある。それよりも、炭酸ガスを排出する火力発電設備の出力を余剰分に相当する電力量の発電をしないような制御をする方が望ましい。地域によっては実施されているところもあるが、再エネの出力抑制という形で、折角のカーボンフリーの電力を使えないようにする方式の方が優位に立っているようなのは残念なことだ。

再エネの発電が余剰になるとしても、送電系統にはそれを受け入れる容量は確保されているのだから、火力発電の抑制が出来ないのなら、安全性の観点から出力を変動させない稼働をさせている原発を利用して余剰分を制御できないか考えて見た。

再エネの余剰分の総量把握をするシステムはできているから、その総量に相当するだけの原発電力で水を電気分解させて水素を作るという方策は取れないだろうか。原発による発電からの電力は炭酸ガスの排出はしないからカーボンフリーだ。原発からの電力を使って、炭酸ガスを排出しないで水素を作り、これを化学製品の原材料に使っても良いし,余剰分に相当する電力でできた水素を貯蔵し、電力需要が増えてきたときにその水素で発電を行っても良いのではなかろうか。

 

2007年2月から書いてきたこのブログを、今日で打ち切りにすることを決めました。85歳になり、ブログのテーマ探しが次第に苦痛になってきたからです。常時2-30人の方が読んでくださっているのですが、愚論に付き合ってくださり、有り難うございました。

 

 

 

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■全銀ネット障害

振込などの銀行取引は、個別に行うのではなく、全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)を経由して行われていることを、10日に報じられた、決済システムが機能しなくなったという報道記事で知った。三菱UFJ銀行りそな銀行など11の金融機関で他行宛ての振り込みができなくなっている。これも、全ての金融機関が対象となっているのではなく、一部の限定された金融機関だということも奇妙な感じがした。おそらく、取引システムは共通しているが、処理速度を上げるために、グループに分けているのだろう。全国銀行協会によると、全銀システムの対外的な影響のある障害は1973年の稼働以来、初めてだとのこと。あるいは、取引の対象となる金融機関の情報交換システムに相違があって、全てを一体的に取り扱えないのかもしれない。

たまたま、障害が発生したとされる時間帯に、自分の使っている銀行から他行に振り込みをしていたが、両方ともこの対象となる銀行だった。いつもオンラインで振込をしているが、一応振込完了として、自分の口座から引き落とされている。だが、この額が振込先に届いているかどうかは分からない。システムの不良だから、振込手続きが終了しているところを見ると、多分,決済は完了しているのだろうが、これは後で確認する必要がある。

今日12日にこのシステム障害が解消したという報道がされたから、遅れたとしても振込は完了しているのだろう。障害発生から丸2日を経て、送金インフラは正常化できたということだ。

銀行間の決済件数は多いはずだから、決済が2日遅れたことによって、日本の経済活動に障害が起きたことは確かだ。特定のグループ金融機関だけに障害が起きたことも、全ての事業者にとって、判断に困る事態になっているかもしれない。障害が起きた10金融機関からの送金の未処理分は11日夜時点で計90万件程度にのぼっていたようだ。また、10日から11日までの2日間で計255万件の送金取引に遅延などが生じたとも報じられている。この波及効果がどれほどのマイナスを経済活動に与えたかは、これから分かるのだろうが、コンピュータシステムを更新したことが原因だったのだから、情報通信システムの弱点がシステム更新に潜んでいることを学んだことになる。

 

 

 

 

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