小笠原諸島の海底火山からの噴石である軽石が、大量に日本列島に漂着している。細かい粒子になった物は、船舶のエンジン冷却用パイプに入り込んでくるため航行出来なくなる。海洋生物がこれを飲み込んで死ぬのも続出しているようだ。
各地の漁港にはオイルフェンスが貼られているために、漁船が漁に出ることすら出来なくなっているようだ。これがいつまで続くか分からないが、再噴火が起きなければ、漂着はもうすぐ終わるように思える。
当面はこの除去に専念しなければならないが、除去しても捨てる場所に困るだろう。軽石の組成は知らないが、何かの原料に転換できれば商品価値ができて除去にも力が入るのではなかろうか。
軽石というと風呂場にあって、足の硬いところを削ったりする物だとしか知らなかったが、成分はかなり分かっているはずだから、これの商品化をする研究をするところが出ることを期待したい。ただ、それには時間がかかるので、漁業者の収入は激減する。これへの支援を始めるとすれば、コロナと同等の規模の予算をくまなければならないだろう。
沈静化した後の対応策が出ることを期待したい。
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