効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

テントウムシを真似る

テントウムシが硬い「さや羽」の内側に柔らかい「後ろ羽」を素早く畳んで収納する仕組みを、東京大や九州大のチームが解明し、16日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表したと報じられている。「テントウムシの羽は他の昆虫に比べて柔軟性と強度のバランスに優れている。少ない部品で柔軟に形を変える製品作りに生かせるかもしれない」と語っているそうだ。自分もテントウムシが羽根を畳むのを見たことがある。硬い甲羅の下へ実に順序よく薄い羽根を取り入れていく。目で見るだけでは、その巧妙さにただ驚くだけだったが、それが宇宙で折りたたんだ太陽光パネルを拡げたり、縮めたりできるということも、言われてみればそうだなと思える。チームは、ナナホシテントウの硬い羽を透明な樹脂でできた人工羽に変え、内側が見えるようにしてビデオ撮影。すると胴体を動かしながら硬い羽の下に柔らかい羽をたくし上げ、うまく折り目を付けて1秒ほどで畳み込んでいるのを確認している。羽根には筋肉が付いていないだろうから、拡げるのは留めの部分を外せば可能だと思えるが、どのような力で引っ張り込むのだろうか。胴体を動かして、その摩擦の力で羽根を引っ張るのだろう。これこそバイオミキクリーの極致だなと感じた次第。応用分野は案外広いかも知れない。