効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

間崎島

奈良県は海に面していない。海を見たければどうしても時間をかけてでかける必要がある。神戸・明石辺りというのは行きやすいが、市街地に近すぎて趣がない。前から海を見たいと言っていたワイフの要望に応えて昨日から英虞湾に面した賢島へでかけて、伊勢神宮にもお参りしてきた。賢島で海は見えたものの、近寄ることができる濱のようなものがない。以前子どもたちと泳ぎに行ったことのある御座へ行こうとしたが、バスの連絡が難しい。船で行くことを検討したら、最近利用客が激減して1日に4往復しかないという。いろいろ情報を集めて、1時間に一回船が往復している間崎島へ行くことにした。20分程度のところにある小さな島。殆ど乗客の居ない船で話を交わしたのがその島の自治会長。以前は700人ほどいた島民が、今では100人ほどで、その7割ほどが80歳を超えているという。真珠産業が好調なときには若者が残ったが、今では皆島外に出てしまうらしい。英虞湾にある他の島も含めて、どの島にもドクターヘリが飛んでくるようになって、その打ち合わせからの帰りだと言っておられた。島の人口の激減と年齢の高さには驚かされた。医者も居ないからドクターヘリも必需だろう。
到着した港のすぐ近くに小さな砂浜があって、人は誰も居ない。夏には海水浴場になるが、受ける側に人手がないのでお客が来なくなっているらしい。変なゴミもなく、さざ波が打ち寄せる白浜を眺め、貝殻を拾っているとあっという間に時間が経ってしまっていた。乗船券を買いに近くの日用品を売るお店に行った。何か記念になるものでもないかと思ったが何もなく、ワイフが見つけたのがこのお店自家製のゴキブリ撃退団子。こちらが奈良から来たと知って、乗船券代は別にして、その団子は持って帰れと言ってお金を受け取ってくれない。しばらく押し問答の後ご好意をいただくことにしたが、何かの形でお礼をしようと二人で言いながら、帰りの船に乗った。我々以外に乗船客は1人。船の運営に補助金が出ているそうだが、さもありなん。