効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

想定外のこと

今日外出から帰宅して読んだ夕刊に、バレンツ海に面したロシア北部ムルマンスク州ポリャルヌイで、ソ連時代に放射性廃棄物の運搬に使われていた船が解体作業中に沈没したと報じられていた。メキシコ湾での原油漏洩もこれも、何か想定していないことが起こったことによって環境汚染、それも長期的な影響をもたらすようなものが引き起こされていると思った。想定されていることを防止することは、制御方法を精密化すればなんとかできるかもしれない。しかし、想定していなかったことが起きたときには、一からこれからの対応策を考えなくてはならない。
チェルノブイリ原発事故も人為的な判断ミス、操作ミスがあったといわれる。これから世界で原発が猛烈な勢いで増えていくのは仕方がないのかもしれないが、事故によって放射性物質が外部に出ないようにだけはしておかなくてはならない。それも、発電プラントからの漏洩はその危険性が分かっているから二重三重に防護策がとられるだろう。しかし、原子力発電所に原子燃料を運び込む、あるいは使用済み燃料や、汚染物質を外に持ち出す自動車が単純な事故でエンジン火災を起こして炎上することによっても、放射性物質が漏洩する可能性がないとは言えないだろう。また、これから老朽化して廃炉になった原子炉の、高度の放射能を持つ構造部品を処理するときには、人間が介在することが多いはず。想定外の誤りが起こらないだろうか。このようなことが起こる確率が世界で大きくなるのではないかと心配だ。