今朝5時前に起きて一番バスで電車の駅まで。5時49分発のバスに始発駅なのに4人。途中からも乗る人があって、この早朝から仕事に向かう人は多いのだなと納得。
京都からN700系の新幹線。PC用の電源があるのは分かっていたが、楽しみは無線LAN。この14日から作動しているはずなので着席してすぐアクセスしてみたが、設定が不十分とのことで失敗。数回アクセスしたが途中で諦めてしまった。Docomoのネットなのだが、電界強度は十分出ているから、後は設定が十分ではないことしか考えられない。ネットの必要のない作業をして、東京近くになってから念のためと思ってアクセスしたらあっけなく成功。メールもウエブも軽やかに動く。さっきの失敗はどうしたのだろう。次回に同じことが繰り返されると嫌だな。
上京の目的は、オーストリア(オーストラリアではない)大使館商務部主催の「環境技術・森林技術・代替エネルギー シンポジウム」に出席するためだ。10時からの会合にかろうじて間に合った。同国の環境大臣も出席だから力が入っている。恵比寿にあるウエスティンホテルの地下にある宴会場がほぼ一杯。大臣も出席するのだから集客に力も入っただろう。だからこちらにも声がかかったのだと思う。会合の主目的はオーストリアの企業を日本に紹介することだった。
幾つかの基調講演の間に全体で12〜3社が短いプレゼンを行った。その中で印象的だったものに木質素材を使って集合住宅やオフィスを建てるという企業の説明だった。プレゼンで聞いたことだが、日本の建物は耐震耐火というトラウマに囚われて、木を主構造材に高層建物に使うことを諦めてしまっているという意味のことがあった。一つの企業は、木の平板を繊維の方向を互い違いにしながら接着してソリのでない構造材を開発している。もう1社は、平板の接合に接着剤の代わりにダボと呼ばれる木栓を直径の少し小さい穴に押し込んでいる。ともに日本の建築材料の強度基準に適合しているとのこと。耐火性についても、燃えることはなくせいぜい炭化するだけだそうだ。
確かに日本は木を建物の主構造材につかうことを諦めてしまっている。木質の建物でも100年保たせることはできるはずだ。日本の木の文化は寺院で終わってしまっているのかなと思わされた。
家に帰り着いたのは丑三つ時。寒さがそれほどではなかったから助かった。強行軍だったが収穫はあった。オーストリア大使館商務部のオフィスであったレセプションにも顔を出したが、そこで屋上に上って見た東京タワーが印象的だった。