効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

世界最高効率のコンバインドサイクル発電&イータックス

三菱重工が世界最高クラスの発電効率を持つコンバインドサイクル発電システムを開発したようだ。それに使われるガスタービンは、入り口温度が1,600℃というから、タービン翼の冷却を高度の技術で効率よく行うことに成功したのだろう。最近までは1200℃だったものがここまで上がってきたとは驚きだ。タービン翼の材質も関係するし、翼の中に冷却回路が組み込まれている。この高温ガスでタービンを回し、その排ガスで高圧ボイラーを駆動して蒸気を発生させて蒸気タービンを駆動するという組み合わせ(コンバインド)で、発電効率が60%(低位熱発熱量LHV)を超えさせるのを目指している。コンバインドサイクル発電の規模は46万2千キロワットと発表されているから、規模自体も大きくなっている。世界に向けて年間50台以上の販売を目指しているようだが、これだけ効率が上がれば発電量あたりのCO2排出量も従来型の火力発電に比べて大きく削減できるから、世界的にも注目を浴びるだろう。再生可能エネルギーによる発電は重要ではあるが、それだけで需要を賄えるわけではない。既存の発電効率が低い発電所をこのような高効率なものに置きかえることによる環境改善も推進しなければならない。総コストが相対的に低く設定されているようだから、販売実績は上がるのではないだろうか。これは日本の技術によって地球温暖化を抑制する一つの見本になると思う。
ところで、やっとイータックスによる確定申告が終わった。有名人が登場して簡単にできますという宣伝を見たが、今回の経験からして広く普及させるには障害が多すぎる。昨年からこのシステムを使っているので、同じように出来ると思っていたのが、新しいソフトを入れなくてはならなかった。しかも、昨年イータックスで確定申告した人はこのことに注意というような説明が、確定申告ホームページの最初にないものだから、昨年と同じステップで進めた。その結果個人認証が適切に行われず、5回認証に失敗したために住基カードがロックされてしまったのだ。それも、ひょっとして、と思って市役所へ出向いて始めて分かった。今日がまだ金曜日で良かったと胸をなでおろした次第。一度認証に失敗すると、パソコンの電源を切っても元に戻らない仕組みになっている。認証に成功して始めて失敗のデータが消えるのだから、5回などすぐに達してしまう。土日は市役所も税務署も休みだから、締め切り日の来週月曜には東京へ日帰り出張しなくてはならないために救いようがない事態になるところだった。イータックスについて相談を受けたら、積極的に勧めることは絶対にしない。むしろ止めろと言うだろう。マニュアルがあまりにずさん過ぎる。お役所仕事の典型だ。