昨日のコメントへの返事に続いて言いたいことです。
全国に同じようなお店を出しているレストランやコンビニなどでは、それぞれのお店のエネルギー消費やゴミ排出関連のデータを詳細に1年間調べて単純に比較するだけで、どこに無駄があるかがはっきり出ることが多いのです。それぞれのお店は一生懸命にエネルギー消費を抑え、ゴミも少なくなるように努力しているのですが、その努力を比較すると、努力の焦点が異なっているケースが多いために、1年のデータで各お店の変動を並べてみると、どうしてこのお店の電力消費が少ない、あるいは、この季節のゴミの出方が少ないのか、など、疑問がでるほどの差が表示されるのです。
それを実際に現場で調べてみると、全部のお店に適用できるような改善策が発見されることもあるのです。よく見える化ということが言われますが、数字を項目別に集め、並べて比較するだけでお店の運用の差がはっきり見えるのです。
家計簿でも2年間の数字を月別に並べてみると、子どもや孫が遊びに来た月には電気代が多くなるのが分かるのと同じですが、お店の運用の差には、そのお店独特の理由がある可能性もありますから、エネルギー消費が少ないから良いとか、多いから悪いときめつけないで、どうしてそういう差が生まれたのかを客観的に分析することが大切です。そうすると全部のお店に適用できる妙案が生まれ、それはそのまま利益の増加に直結するのです。これがESCOの基本だと言えます。