効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■養蜂場は市役所の屋上

かなり前のことになるが、パリのマンション建物の屋上に蜜蜂が住む箱を置いて、蜂蜜を採取しているという話を聞いたことがある。近くに花がよく咲いている公園があり、そこから蜜蜂が花の蜜を運んでくるそうで、その持ち主の食生活を豊かにしているということだった。

同じような内容の報道記事に今日出くわした。全国の自治体が、地元の農産物で地域を盛り上げようと競い合っている。そうした中で思わぬ場所が特産品の産地になったケースがある。ところは東京都清瀬市の市役所庁舎の屋上。作っているのはハチミツだ、というもの。

その記事を丸写しにすると、記者が市役所の屋上に上がると、木の板で作った巣箱がいくつも並んでいた。市の職員がゆっくりとフタを開けると、板にびっしりと張り付いたミツバチが現れた。清瀬市は2014年3月からミツバチを飼い始めた。狙いは地元の主要産業である野菜などの農業のイメージ向上。花の蜜をエサにしているミツバチは農薬が苦手だ。そのミツバチが元気に育つ姿を示すことができれば、地元の農産物も安全とアピールできると考えた。最初に飼ったミツバチは3つの巣箱に約1万8千匹。図書館で養蜂の本を読んだり、インターネットで調べたりしながら職員が手探りで始めたが、思いのほかうまくいった。蜜源になったのは、庁舎の近くを流れる柳瀬川沿いに並んでいる約160本の桜。1年もしないうちにミツバチが増え、巣箱は計7個になった。

地元の農業を応援するために始めた養蜂だったが、蜂が育っていけば当然ハチミツができる。「これ売ってみようか」。そう思いたち、職員がみずから瓶詰めして地元の農産物販売イベントに試しに出品した。すると80グラム入りの約200個の瓶が、20分もしないうちに完売した。こうして清瀬市のハチミツ販売事業がスタートした。その途中でのトラブルは、蜜蜂がスズメ蜂に攻撃されて全滅したことだ。一度はスズメバチの被害に遭ったものの、スズメ蜂が箱に入れないように工夫して以降は飼育が安定し、今では約10万匹を育てるまでになったようだ。ハチミツを収穫するのは例年6月からの3カ月間ほど。

この蜂蜜を使った商品も開発され、いまでは名物になっているという。近くに花がよく咲いているところにある建物の屋上なら、同じことができるだろう。奈良でも試みるところが出てほしいと思っている。奈良県には養蜂場も幾つかあるようだが、蜂蜜が採れるマンションなり市役所があれば、話題にはなるだろう。

 

 

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