効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

環境省、太陽光も環境アセスメント

環境省有識者検討会は12日、これまで対象外だった太陽光発電にも環境影響評価(アセスメント)を導入することで大筋一致したという。来るものが来たという感じがする。対象となる発電所の規模など具体的な要件については、地方自治体が定める環境影響評価条例以上をベースに検討を進めるという内容だが、一番厳しい条例を上回るアセスメント内容にすると、太陽光発電の普及に大きなブレーキをかけることになるのが心配だ。風力発電について、建築基準法に倣ったアセスメント内容があるために、認可を得るために必要な日数が非常にかかるようになったのと同じになるのではないか。
一方、山の緑を大きく削り取って敷設する太陽光発電が、本当に環境対応として総合的に良いものかどうかの反省は必要だろう。メガソーラーの設置はほぼ限界になっているようにも思えるので、住宅やビルの屋上や壁面に取り付けるようなものが中心になるのかもしれない。地上設置のものについては、これまでのような無機質丸出しのものではなく、見た目を良くするようなデザインも具体化すべきだと思う。パネルにも透明に近い物も商品化されているのを利用し、四角い板にこだわらず、楽しい形状も考える必要はある。緑色で木の葉っぱの形をしたものなら、周辺との調和もとりやすいだろう。日本には広大な平面のある場所は限られているから、環境アセスを厳しく適用するのに対応した発電事業者の知恵が求められていると思う。有識者の顔ぶれも知りたいところだ。