効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

はやぶさ2と惑星りゅうぐう

宇宙航空研究開発機構JAXA)は22日、探査機「はやぶさ2」が投下した2台の小型探査ロボット「ミネルバ2−1」が、小惑星「りゅうぐう」への着地に成功し、着地後に内蔵モーターでジャンプし、別の地点に移動することにも成功したと報じられている。これ自体驚くべきことだが、この成功に至るまでに行われた通信と制御の技術は想像を絶する見事なものだ。地球とりゅうぐうは3億キロメートル離れている。その間を極めて精度の高いデータ通信が交わされ、かなりの精度の映像まで送られている。地球からはやぶさ2に向けて発信される信号は、大きな出力で、またおそらく大きなバラボラアンテナで送信されているのだが、それも非常に精度の高いものであることは分かる。だが、探査機自体は小さな飛翔体だから、ここから出される電波の出力は極めて小さいし、地球に向けた指向性アンテナの精度にも限界があるだろう。それを克服して、探査ロボットをタイミング良く2個放出し、小さな惑星に着陸というより表面にぶつけてうまく、しかも、2個とも壊れずに着地したのは、想像も出来ないほどの精度での通信制御の賜だろう。りゅーぐうの引力が弱いために、車輪で移動できず、ひげのようなばねを使ってジャンプして移動するというのも、考え抜いた方式に違いない。これから探査ロボットが文字通りりゅーぐーの表面を飛び回って探査するのだが、その変化する位置に則した通信制御が行われる。次に計画されているのが、はやぶさー2自体がゆっくりと降下して着陸することだが、ユーモラスとも言える探査ロボットが集める情報を上手に活用して、ぜひ成功してほしいものだ。