効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ロンドン地下鉄に発電と蓄電の複合設備

このような趣旨のタイトル(英語)を見たときに、太陽光発電と蓄電池のシステムのことかと思ったが、ディーゼル発電機と蓄電池の組み合わせだった。ロンドン地下鉄に乗客用に新しい通路を4カ所設置したときに、その通路への電源として、効率が高く音が静かな300kVAのディーゼル発電機を設置し、それに195kVAの出力を持つ蓄電池を併設したというものだった。設置設備のメーカーは、これによってディーゼル発電機の駆動時間を大幅に短く出来、CO2の排出を大幅に抑制でき、コストを大幅に引き下げられるとしている。ディーゼル発電機のエンジンからは多量のNOXが出るはずだが、それは除去装置を取り付けたのだろう。ディーゼルエンジンは音の抑制も本来難しいが、新技術を応用しているのだろう。蓄電池は350kWhの能力を持つことで、発電機の稼働時間を大幅に引き下げることが出来るとしている。乗客用通路に使用される電力の消費量は大きくないために、ディーゼル発電機を短時間駆動して蓄電し、必要に応じて蓄電池から電力を供給するのだそうだ。日本であればおそらくこの発想は出なかっただろう。ディーゼルエンジン自体、音や大気汚染について非常に悪い印象が持たれているからだ。所変われば品変わるの見本のような事例だなと思った。