効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

経年風力発電のリパワリング

発電設備のリパワリングは、付帯設備はそのまま使って発電部分だけを新設することだが、一般的に出力規模は大きくなる。以前にも一度欧州での動きを書いたことがあったが、古い風力発電のリパワリングが盛んになっている。ロンドンにあるEnergy and Climate Intelligence Unit (ECIU)によると、英国の陸上設置のウインドファームで、ここ5年ほどで20年を経過するものが60カ所あり、その規模は750の風力発電ユニットで440MWとなるが、それをリパワリングすることで1.7GWに増強されるということだ。設備の耐用年数は25年くらいらしい。コーンウォールのウインドファームの場合などには、2013年に行われたリパワリングで、6MWが20MWになったというから物凄い。北米では2030年迄に設備ができてからの平均年数が14年となるということだ。これなどもほぼリパワリングされるだろう。世界の風力タービン数は341,000本。これらの風力タービンを設置する柱の寿命は永いから、古いものを取り外して、設備を総計して10MWのウインドファームを、軽量で効率の高いブレードとローターを設置するに要する期間は2ヶ月で済むそうだ。日本の風力発電の初期のものもリパワリングが検討されているだろうか。日本の風の状況に適したものも開発されているから、リパワリングすれば性能も大幅に上がると想定される。
 西日本が梅雨入りしたようだ。今日の午後にはワイフが毎月通っている病院へ車で行ったが、その道路の沿っている街路樹の青さが増しているようだ。