効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

東芝がリチウムイオン電池の新技術開発

東芝リチウムイオン電池の容量や出力を約2割高める技術を開発したと報じられている。主要部材のセパレーター(絶縁膜)を薄くすることによって電池を小型にできることになり、体積あたりの性能が高まった。セパレーターの製造コストも半減するという。リチウムイオン電池は一般に、薄膜状の電極やセパレーターを巻き付けて作るが、その場合電極間にセパレーターを挟み込んだ構造を何層も重ねる。東芝は樹脂の繊維を負極の両面に吹き付けて、セパレーターにする技術を開発した。厚さは10マイクロ(マイクロは100万分の1)メートルを下回り従来の半分以下になる。それ以外は同じ材料を使った電池で、従来に比べて容量は25%、出力は20%高まったということだ。充電や放電を8,000回繰り返しても95%の容量を維持でき十分な耐久性があるし、製造工程も簡単になる。東芝はウエスティングハウスの原発からの負債から逃れるために、半導体事業の主要部分を手放したが、昔から親しんできたメーカーだけに、頑張ってほしいものだ。