効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

燃料電池バス

東京都はこの3月に3台の燃料電池バスを導入し、都05-2系統(東京駅丸の内南口東京ビッグサイト)で3月29日より運行を開始している。保有する燃料電池バスは現時点では5台。東京都環境局では、燃料電池バスについて2020年までに都内で100両以上の普及を目指しており、「燃料電池バス導入促進事業」の着実な実施及び水素ステーションの整備促進によりバス事業者の取組を後押ししている。燃料電池の多面的利用も構想されていて、東京都交通局江東区燃料電池バスによる災害時の電源供給に関する協定を結んだという。災害時に江東区内で停電が発生した場合、燃料電池バスから避難所などに電力を供給する構想だ。江東区には燃料電池バスを配置した営業所や水素を充填するステーションがあるため、都内で初めて協定を結ぶことになった。今後の課題は、燃料になる水素製造にあたってCO2の発生が少なくなる、可能ならばゼロになる水素源を確保することだろう。化学工業からのものや、水の電気分解をする電気が石炭火力からのものでは、車の走行時にCO2を出さないという価値が半減してしまう。トータルで地球温暖化抑制に貢献できるようにする必要があるだろう。