英国で昨日、1880年代からの歴史で初めて、続けて3日間石炭火力発電なしで電力供給が行われたということだ。土曜日の朝に始まり、火曜日まで72時間10分の間石炭火力発電からの電力供給がなかったという少し信じがたい情報が英国全体の系統管理を行っているナショナルグリッドから発表された。その間に供給された電力は、ガス火力から33%、風力発電から20%、24%が原子力発電からとなっている。それに8%がフランスとオランダから輸入され、7%が太陽光発電、6%がバイオマス、1%が水力発電から供給されている。英国の昨年示された結果では、石炭火力は供給電力の7%を占めるに過ぎず、英国政府は2025年迄に化石燃料である石炭からの電力を完全になくするという方針を出している。英国では洋上風力発電が安定して経済性のある電力を供給しているとのこと。この記事を書いた人は、これからも火力ゼロの日が出てくるだろうし、自然エネルギーがそれに代わる中核の発電用エネルギーになるようにしなければならないと述べ、蓄電システムの力も加わることで、石炭火力は目標より早く稼働しなくなると予測している。日本では石炭火力はベース電源と位置づけられているから、できるだけ稼働を維持する方針になっている。今後日本は英国のような実情があちこちに出た時にどう対応するのだろうか。