効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

シースルー太陽電池

カネカは透明度の高い特殊な太陽光発電パネルを製造している。同社の製品を大成建設が港区で建設中の気象庁庁舎の作業所で仮囲いの壁面に採用したそうだ。建築現場での省エネと再生可能エネルギーの活用推進に向けて導入されたものだ。今回採用されたのは、シースルー太陽電池170Wと低反射カラー太陽電池190W。ゼロエネルギービル(ZEB)向けに開発された製品で、高意匠性や窓などの開口部での採光性を備える。今回、太陽電池が発電した電気をバッテリーに蓄え、必要に応じて使用する独立電源システムとして取り入れられた。カネカの太陽電池は大規模な発電用ではなく、ビルの壁面などの装飾の一部として利用するのに向いている。光を通すレベルが高いことから、田畑で設置してソーラーシェアリング農作が可能となる領域も広くなるだろう。コストとの兼ね合いはあるだろうが、通常のものに比べて特異な場所に利用されるのが増えるのではなかろうか。今回のケースのように工事現場で採用されるには、それなりの条件があるとはいえ、実績で得られたデータを蓄積していけば、特異な商品が開発できる可能性はある。