東大寺二月堂の修二会(お水取り)では、籠松明が振り回される。それに使われる太い竹を寄進する「竹送り」が昨日行われた。京都府京田辺市で掘り出された竹8本が奈良市雑司町の東大寺二月堂まで運ばれた。竹の長さは約7メートル、重さは40キロから50キロ。報道によると、竹はこの日早朝、京田辺市の大御堂観音寺近くの竹やぶから、根付きの竹を掘り起こし、竹は同市内を練り歩いた後、トラックで奈良市の東大寺転害門に送られ、そこから約3キロを肩に担ぐなどして正午過ぎに二月堂に到着したもの。この寄進は昭和53年から始まり今回で41回目。京田辺市民の有志が戦前まで行っていた寄進竹の風習を復活したのだそうだ。これだけの太い竹が育つ場所は多くないだろうし、手塩に掛けて育てなければならないだろうから、人手もかかっているはず。この行事がこれからも長く続くことは、地域社会の連帯を深めることにもなるだろう。長く継続して欲しい行事だと思う。3月1日からお水取りは始められる。