効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

深刻な神戸製鋼のデータ改竄

神戸製鋼が主力製品であるスチールとアルミ板の検査データを改竄していたという報道には驚かされた。これは先般の日産自動車の無資格者の完成車検査問題とは全く次元の異なるもので、その影響は世界に拡がるだろう。神戸製鋼が完全に解体される可能性もある。スチールとアルミの素材というのは、これがいろいろな製品に加工されるのだから、その製品の品質問題に直結する。同社の素材製品の流通経路を徹底的に調べないと、どのような問題に結びつくかさえ分からない。新幹線の線路素材がJIS規格から外れることになるという記事もあったが、その線路が安全だということを証明するのは至難のこととなる。海外の飛行機や自動車にもこれら素材が使われているそうだから、国際的な訴訟の対象ともなるし、便乗した損害賠償請求も続出するだろう。このような検査データの改竄が永年行われていたということも信じがたいことだ。だが、素材メーカーの場合、どこでも行われていた可能性もある。これからさらに深刻な事態にならないことを願っている。発電設備にも当然使われているだろうから、エネルギー問題としても見過ごすことはできない。