効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

CIS系薄膜太陽電池サブモジュールで世界最高変換効率19.2%を達成

太陽光発電設備でもっとも市場に受け入れられているのは、シリコン系のものだ。だが、非シリコン系のCIS(銅(Cu)、インジウム(I)、セレン(Se)の3種類の元素を組み合わせている)系薄膜太陽電池素子を、昭和シェルの子会社であるソーラーフロンティアが開発製造している。シリコン系に比べて変換効率が高いとされるが、薄いし折り曲げもできる。これの変換効率向上をNEDOと共同研究し、CIS系薄膜太陽電池サブモジュール(30cm角)で、世界最高変換効率19.2%を達成したと発表された。NEDOは2020年に14円/kWhの実現目標を立てているが、それに向けて大きく前進したということだ。CIS系薄膜太陽電池は結晶シリコン系太陽電池と比較して膜厚を薄くでき、少量の原料で製造が可能なため、省資源かつ低コスト化できるという特長があり、さらなる変換効率向上が期待されている。建物の形状に合わせた形に成形することもできるから、今後の普及が期待される。