効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

東西連系容量の増強

日本は東が50ヘルツ、西が60ヘルツと、送電の交流周波数が異なるために、東京電力中部電力を結ぶ連系線は、直交変換を行って、周波数の差を克服していることはよく知られるようになってはいる。しかし、その容量が120万キロワット分しかなく、電力を東西で移動させるのに大きな支障となり、電力市場の自由化を妨げる一つの要員にもなっている。その解消に向けて、この容量(交流―直流―交流)を増強する必要があることは言われていたが、いつそれがどのくらいの容量で実現するかは明確ではなかった。それが、飛騨信濃直流幹線の新設を通じ、90万キロワットの増強を図ることが報じられている。直流プラスマイナス20万V、双極1回線。鉄塔は約200基を設けるということで、山地を走るために難工事となる部分もあるようだ。当初、2018年2月の着工としていたが、大幅な前倒しが行われることとなり、近く着工し、工事量の平準化などにつなげる。2020年度の運用開始を見込む。この容量増強がどれほどの効果を発揮するかについてはっきりはしないが、風力や太陽光発電の増強にも一定の効果があるだろう。