効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

円安

今日の円ドル相場は円安の方向になっており、この流れはしばらく続くという専門家の見方もある。1ドル100円から110円になるということによって、原油LNGなどエネルギー資源の輸入価格が上がることになり、電気料金に少し時間遅れで反映され、値上げになるだろう。これまでの言い方では、このような円相場の変動が燃料価格に影響を及ぼすのに対して、原子力発電の発電価格は円相場の影響を受けないのが一つの利点だと言われてきた。だが、再生可能エネルギーの比率が上がってくると、円相場の変動や原油の国際価格の動きに影響を全く受けない電源としての評価もされるようになると期待している。これまで再生可能エネルギーによる発電コストは高いとされてきたが、それが急速に下がりつつあるのが加速されるだろうから、エネルギーの安全保障の観点からも重要性が上がるようになるはずだ。従来型の送配電系統への連系に課題がないとは言えないが、今後風力発電太陽光発電のように変動が予測しにくい電源も、予測技術の向上と、いまバイオマス発電や地熱発電のような変動しない電源が増えることによって、設備が完成した後には円相場の影響を全く受けない電源が増えるだろう。大きな事故を起こすこともないのだから、もう少し系統増強への投資を拡大して、安定した発電コストの電源の増加を加速させる施策がとられてしかるべきだと思う。
安倍首相が来年から米国大統領になるトランプ氏と私的な会合を持ったことが報じられている。これはかなり安全保障や経済関係に何らかの影響を与えるだろう。トランプ氏からあまり無茶な要請がされなかったことを願うばかりだ。