効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

パナソニックとスマートシティー

パナソニックが環境に配慮した街づくり「スマートシティー」事業を世界に広げる構想を明らかにした。8月31日にベルリンで現地企業と組んで環境配慮型の街づくりに参画するということだ。日米欧にアジアも含めての世界を巻き込んだ事業に育てるという。蓄電池や太陽光発電を組み合わせた新しい街を整備するということで、パナソニックの中核事業を組み合わせたものだが、地域によって要求されるスマートさがことなるのを見極めるのが案外難しいかも知れない。というのは、その要求の違いによって、地域レベルでのエネルギーの生産と消費の制御の仕方が異なるはずだからだ。パナソニックは日本では神奈川県藤沢市横浜市、米国ではコロラド州デンバーで同じような取り組みを始めている。仏リヨンでは実証実験にとどまっており、欧州で本格参入するのは今回のベルリンが初めて。子会社のパナホームインドネシアなど東南アジアで省エネに優れた住宅群の開発を計画する。それぞれに異なった制御が必要だが、根幹のソフトは共通にして、地域の差を埋めるためにクラウド制御で実現させるのだろう。いずれにしろ地域に根ざした事業の推進が要求される。パナソニックにその力がどこまで発揮できるかが見ものだと思う。