効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

羽田にバイオジェット燃料

藻などを燃料に使うバイオジェットについて、経済産業省国土交通省、航空大手などでつくる官民の検討委員会は、羽田空港で導入する方針を示し、2020年代後半の実用化を目指すという。欧州の空港では、離着陸する航空機のCO2排出量を規制する方向になっているが、それに倣った物だろう。バイオ燃料と言っても、サトウキビから砂糖を絞ったあとのかすを発酵させて燃料にする方法が普及しているが、サトウキビの栽培面積を増やすために森林が破壊されているという問題もある。その点藻からのバイオ燃料は海面の利用となるが、どの程度の採取率があるかによっては漁業との関係が難しくなるかも知れない。 現在のバイオジェット燃料の価格は1リットルあたり3000円程度と、原油由来の燃料の30倍程度。試験飛行で知名度を高めて需要を喚起し、量産することで価格の引き下げを狙っている。日本企業でこの開発に投資しているところは多いが、量産技術を確立しているところはまだ見当たらない。繁殖率の高い藻の発見と繁殖技術の確立が望まれている。