効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

JR東日本の努力

JR東日本は、いろいろ先進的な取り組みをしてエネルギー消費の効率化を推進している。この間ここでも書いた水素利用などもそうだ。ビッグデータを使って鉄道の電力需要の予測をしようともしている。このほど、複数の駅施設の電力利用を一元的に管理するシステムを導入すると報じられている。駅に電力を供給する変電所ごとに設定したエリアのピーク時の電力使用量を2%削減するという。一つ一つの駅の電力消費の管理はこれまでにもやっているはずだが、これを一元的にできるようにエネルギー消費情報を集中管理し、各駅の電力消費を状況に応じて減らしたり増やしたりしようとするもの。単に電力消費情報だけでなく、各路線の行事予定などによる電力消費の変化も予測に組み込んでいる。まず、JR中央線の国分寺駅武蔵小金井駅東小金井駅の3駅で16年度末から実証実験を始める。新システムで3駅の電力の使用状況を分析し、各駅に節電目標を通知する。同社は15年度までに国分寺駅や恵比寿駅、西船橋駅の各駅に電力を管理するシステムを導入し、ピーク時の電力使用量を1.5%削減したという実績をもっている。電力供給のプロである鉄道事業がこのような取り組みをすることは、大きな成果を生み出すに違いない。他の鉄道事業との共同作業も可能だろう。システムが開発されれば、その販売もできるだろう。