効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

石炭と天然ガス

シェールガスの開発によって天然ガス、それから作るLNGの価格が下がっているが、アジアではここ当分石炭が発電用燃料の主力となるのは、中国、インドなどの抱える発電能力不足へ対応するには、比較的短期で建設できる石炭火力が増加するのはやむをえないかもしれない。だがそれによって地球温暖化防止のレベルが下がることが憂慮される。ロイター通信の報じるところでは、現在アジアの石炭火力は32%であるものが、2040年には50%、44%である天然ガスの比率が26%になるとIEAは予測しているという。原発がほとんど稼働していない日本でも、いま石炭火力発電所の建設計画が次々に出ている。日本のエネルギーミックスでも、石炭火力からの電力比率は、2010年に22%であったものが、2030年までに30%になり、天然ガスは18%になる。早くカーボンキャプチャー技術を実用化し、価格を引き下げなければならないが、当面むつかしい話だろう。