効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

紙の再生

紙類を処理するのには、古紙回収事業者に渡すのが普通だろう。いま住んでいる地域では、燃えるゴミとして出すのが普通になっていて、ゴミ処理場の焼却炉で燃えてしまう。後はその灰が残るだけ。紙の原料は樹木が大半だろうから、CO2の排出については増減なしのゼロエミッションと想定される。だが、製紙の過程で消費されたエネルギーを作るのが化石燃料であるものも多いから、紙を再生できればエネルギー消費を抑制することができる。セイコーエプソンがオフィス内で再生紙が作れる装置「ペーパーラボ」を開発したと発表した。使用済みの紙を投入すると、インクを抜いたうえで再生紙にする。2016年内の発売を予定しているが、水を使わずに再生する商品は世界初という。オフィスでは大量に使用済みの紙が排出されるが、普通は外部の業者に処理を委託するのが一般で、その時に機密情報などが印刷されている紙の処理にはどこでも気を使っているはずだ。これがオフィス内でできるとなれば、情報漏洩の心配もないのだから使いたいところは多いだろう。これの使い方だが、使用済みの紙をまとめて投入すると、最初の1枚ができるまでは3分かかるが、その後はA4サイズで1分間に約14枚、1日8時間の稼働で6720枚を作れる。使用済みの紙を機械的な衝撃により繊維に分解したうえで、特殊な結合素材を混ぜて紙の形に成形する。紙のサイズや厚さを変えることもできるというから魅力的な商品だと思う。環境対応としても優れものだ。