効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

中国が一人っ子政策を廃止へ

中国国営新華社通信によると、中国共産党は29日、1979年以来続いた一人っ子政策を終わらせると発表したという。全ての夫婦が2人目の子供を持つことを認める方針だというが、この制度のために生まれてすぐに命を絶たれた子どもも多いと聞くだけに、中国共産党もやっと一人っ子政策が国策としても大きな課題を将来に残すということに気が付いたのだろう。人口の急増に対応したものだったが、やり方が極めて非人道的なものだった。4億人の誕生が抑制されたと推測されている。政策に違反したカップルには、罰金から失職、人工中絶の強制に至るまで様々な罰則が加えられてきた。だが、この政策のために労働者人口が急激に減少したことから、この政策変更と言うことになったのだが、産業政策の変更のようには収拾できないことは確かだ。中国共産党は2年ほど前から徐々に政策を緩和し始め、夫妻の少なくとも片方が一人っ子の場合は2人目の子供を持つことを容認するようになっていた。だが、一人っ子政策が始められてからかなりの時間が経過しているから、今後これによって歪んだ人口構成に由来する社会問題に対応するのは非常に難しいだろう。日本のように、子どもが生まれる数が次第に減ってきたのとは様相が異なるのだが、中国はこれから社会を支える人の数の急減に対応するのに苦労するだろう。この政策を誰が発想したのだろうか。余りにも近視眼的だったと言える。