効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

新電力エネット

昨日テレビでソフトバンク対ヤクルトの日本シリーズ試合を見ていて気がついたのだが、テレビ画面に写る審判の左側に見えるフェンスに時々「エネットが電力供給中」という広告が見える。これで神宮球場東京電力ではなく新電力のエネットから電気の供給を受けていることを知った。エネットは日本で最大の新電力事業者だが、この会社は、東京ガス大阪ガスNTTファシリティーズの3社が設立した会社だ。この球場はドームではないから昼の電力消費はドームに比べれば低いだろうし、一般の電力需要が落ちる夜にナイターがある時には電力販売量が増えるだろう。エネットが供給する顧客の全体需要の変動から見れば需要パターンが違うために、需給バランスを保つのに有効なのだろうと感じた。だが、この広告で出るエネットという会社のことを見ているテレビ視聴者がどれほどいるのかなとも感じたし、それでもエネットは頑張っているなとも思った。来年の4月から家庭用や小口の業務用も新電力が供給できるようになる電力市場の完全自由化が始まるに備えて、東京ガス大阪ガスも独自に電力供給を始める準備を始めているが、両社の関係するエネットとの棲み分けがどうなるのだろうか。エネットも当然家庭用なども獲得しようと動くだろうが、まともに競合しない方法が既に検討済みだろう。それがどのようなものかは来年にならないと分からないが。